2012-01-01から1年間の記事一覧

NHK「あの人に会いたい」−58

そう云えば、急に思い出した。ほぼ思い出す事無く過ごして来たから不思議だが、レコード会社でのバイトを半年で辞めてから数ヶ月後、清志郎さんを生で観たことがあったのだ。RCサクセションではない。仲井戸麗市のライブのときだ。渋谷公開堂だった。どう…

NHK「あの人に会いたい」−57

リンダのまだ小さい息子さんがステージに姿を現したり、このライブは歌と演奏がとても良かったので、翌日の2日目も当日券で観に行った。のちにこれは「リンダ・オン・ステージ、ライブ・イン・ジャパン」というライブ盤として発売され、驚き嬉しだった。2枚…

NHK「あの人に会いたい」−56

当初、連ちゃんは僕とは邪険っぽく接していた。しかしアルバイトのとき、一緒に何かの準備待ちで時間を持て余していたときだったか、「音楽は何が好きなんだ?」と訊いて来た。ハード・ロック、メタル、プログレという答えと共に、先述の電撃的体験を思い出…

NHK「あの人に会いたい」−55

19歳のとき、安井清隆さんという19歳年上の方から、その切っ掛けのグリーンのソロ・アルバム「In The Skies」を確か\500で買った。1979年度作品、盤は透き通り式緑色のイギリス製のオリジナル。いつも理屈っぽく口数が多いこの人が言った言葉は笑顔で「いい…

NHK「あの人に会いたい」−54

ピーター・グリーンという、第2次大戦終戦後生まれのイギリス人ギタリストがいる。ブルーズ・ブレイカーズというグループに、エリック・クラプトンの後釜で加入した2代目だ。ここでプレイの知名度を得たのち脱退、フリート・ウッドマックというグループで中…

NHK「あの人に会いたい」−53

連ちゃんが言っていた事で1つ思い出されるのは、その再会する4年前のこと。夜中、シモキタから連ちゃんのアパートへ一緒に歩いている時、僕の肩に腕を回し「俺もビッグになってやるぜ、むふふっ」と口にした事だ。咄嗟に僕の頭は矢沢さんの「成りあがり」が…

NHK「あの人に会いたい」−52

時間は過ぎて、とうとう僕が求めいていた人物がやって来た。近藤さんは「あぁ、連ちゃん」と言った。対等関係に限りなく近い様子に驚いた。僕に気付くと「おー、〇〇〇じゃねぇか、久し振り、どうした」と言うので「待っていた」と答えた。心配してくれた店…

NHK「あの人に会いたい」−51

僕はカウンターで飲みながら待った。僕は粋がったかもしれない、普段飲まないウイスキーを2杯ぐらい飲み参ってしまった。店の人が「寝ても良いよ、寝な」と言うので、カウンターに両腕を乗せて頭を置き寝た。途中、トイレに行こうとしたら足元が狂い、壁に頭…

NHK「あの人に会いたい」−50

レコード会社というのは、アーティストの新譜のために宣伝材料をこしらえる。矢沢さんのときも作られた。バス・タオルである。持て余すぐらい大きい。配色は赤・黒・白で、それまでと違うデザインの「E.YAZAWA」のロゴ入りだ。約20年間、保管していた。押入…

NHK「あの人に会いたい」−49

話しを戻そう。この時の矢沢さんの年齢はまだ40代に入っていない。キャロルの頃の写真を見るとオッカナイことこの上ないが、この頃の30代後半も同様にオッカナかったのは言わずもがなである。とは言え、僕がいま振り返って思うことがある。オッカナガッてば…

NHK「あの人に会いたい」−48

タイマーズは全員、サングラスにヘルメット姿で変装をしていた。清志郎さんの横へ位置し「清志郎さんでしょ?」と笑いながら尋ねてマイクを向けると、清志郎さんは言葉を発せず、ポンポンポンッと右手で古館さんの肩を叩いていた。清志郎さんは、自分が清志…

NHK「あの人に会いたい」−47

あと鈴木さんというと、何かの平日のナイター草野球の試合のとき、鈴木さんから「うぉい、〇〇〇、お前、アンパイアーやってくれっ」と言われ、生まれて2回目にアンパイアーをやった。鈴木さんは一番バッターだった。この時は結局僕は「ストライク」と言って…

NHK「あの人に会いたい」−46

この方は矢沢さんと同年齢ぐらいである。以前は洋楽宣伝部に所属していたらしく、同じ宣伝部バイト仲間から「鈴木さんがこの前『レコード新譜の帯の宣伝叩き文句で脳天直撃という言葉を使ったのは、日本で俺が一番最初。それを政則(セイソク)がマネして使…

NHK「あの人に会いたい」−44

そしてみんな10人ぐらいでカラオケに行ったのだった。宣伝ディレクターの近藤さんは「ファンキー・モンキー・ベイビー」を歌った。普段は口数少ない物静かな近藤さん、面白いはずれ方の音程で「君はファンキー・モンキー・ベイベェ〜♪」と普通の表情で熱唱。…

NHK「あの人に会いたい」−43

矢沢さんに話しを戻そう。矢沢さんがその場で一人一人の挨拶を行い、一同との談笑へ進み、良い頃合いを迎えた。こちら全員に対して「失礼します」と一礼をされたのち、顔を上げてこちらにアイ・コンタクトを送り、後ろを向いて立ち去って行った。僕は背の高…

LP5枚購入\1020

シモキタ某で足裏ツボのマッサージ講習のあと、ユニオンで「本日\400以下商品は\100」というセールが開催されていたので入店した。ステーィヴ・カーンの80年代初頭の「モダン・タイムス」「カサ・ロコ」の2枚、デイヴィッド・スピノザのデヴュー盤、メル・ト…

LP「MSG/Micheal Schenker Group」

標題のブツを渋谷にてゲット。オリジナル盤で50%割引の¥750。シミが少々目に付くものの、他に痛みは見られず、これは安いと思った。少考し、買った。国内盤なら¥100で出回っている代物だが、オリジナルはやはり味というものが違う。ジャケットはエンボス…

今週の「メイキング・オブ・マチコズ・ミュージック」ー2

今週とり上げられた曲は「ブルー」。このコーナーは、今年の1月から始まった事を同じリスナー仲間から教えてもらったが、この6月最終週上半期最後にして登場した。そのリスナーから「あれ?″ブルー″まだやってなかったっけ?」と、意外さを持った自問自答の…

NHK「あの人に会いたい」−42

いやー、これはしたくねえ。見っとも無え。こんな恥ずかしいマネ、人前で見せてはいけねえ。赤の他人の大人がやっているのを見た事あるが、もう醜いの何のって。無様な姿この上ない。最早、敗戦を何万回繰り返しても付き纏うものと思い込んだ方が楽だ。なか…

NHK「あの人に会いたい」−41

問題とは、強制的に携帯させられたその怒り、これと対峙し続けられるかどうかである。乗車後は、相当、嫌な想いを強いられるのは要覚悟である。そうして研鑽を積み、「腹に昇華する」その祈念の成就を果たせるかどうか個人次第と相成る。とてもシビアな局面…

今週の「メイキング・オブ・マチコズ・ミュージック」ー1

これは、ラジオ番組放送内の目玉のコーナー。もう1つ「マチコズ・お気に入りセィングス(物)」もある。マチコズとは、あの渡辺真知子さんである。コンポーザー、シンガー、ソングライター、ときにプレイヤーもこなすアーティストだ。放送局はFM世田谷。そ…

NHK「あの人に会いたい」−40

やがて勝ち負けの味を覚えると自分の一方的な、独り善がりな手を盤上に指すだけでは飽き足らなくなる心理が生まれる。ただ欲望にかまけて指し手を表現する自己満足だけにその美しさを感じなくなるのを知るのだ。こうなりゃ、締めたもの。あなたは一生幸せな…

NHK「あの人に会いたい」−39

美輪さん関連ついでに、本(人生相談系)における美輪さん節(説?)、その1つに「男は理性の生きもの、女は感情の生きもの」という面白い説(!)が忘れられない。まぁ、この両者バランスを取る難しさは世界中の老若男女が知るところでしょうなぁ。また、…

NHK「あの人に会いたい」−38

そうそう、僕には逆転勝ち、逆転負けどちらも無数にある。否、逆転負けの方が多いかな。いずれにせよどちらの味も知っている。せっかく将棋の話題が出たのでここでちょっと、その場で怒りを発し、その美輪説での対処の仕方を、将棋的に置き換え整理してみよ…

NHK「あの人に会いたい」−37

また、腹が立つ、の「腹グツグツ」状態を、将棋の世界の用語で置き換えが可能なのでお知らせしたい。それは「開き直る」に相当する。アマプロ問わず将棋人全てが頻繁に口に出して耳にする用語である。対戦中、自分が劣勢に立たされていることを自覚し悪あが…

本「犬も食わない/上沼恵美子・上沼真平共著」−2

この本の存在は2ヶ月前から知っている。今年4月まで知らなかった。出版されたのは去年7月だから9ヶ月もの間この存在を知らずにいた。この4年間は毎週ほぼ欠かさずNHK「生活笑百科」を見ているにも関わらず一切気付かなかった。番組内で宣伝が少しでも流れた…

NHK「あの人に会いたい」−36

″腹が立つ″状態とは沸いた怒りに対して上手く意識的に自制を働かせている、とでもイメージしておこう。前2者は、働かせられていない状態だ。この2者は人間足り得る思考回路としてその高度な性能を有しつつも、同時に怒りと直結する準備も有しその愚かさを発…

本「犬も食わない/上沼恵美子・上沼真平共著」-1

標題の本を方南町ブックオフで金額はさて置きゲット。自宅から環七の車道を自転車で北上し10分程で着く。道交法では自転車は車道を走行すると定められている。また、歩道なぞ走っていられぬ。道は悪いし、歩行者と距離が近付くたびに速度を落とすなんつうの…

NHK「あの人に会いたい」−35

失礼とか礼儀の類いを認識するのは、思考としては相当高度な事をやっている。翻って、かつてTVで美輪明宏さんは面白いことを話していたので紹介しよう。「人間には、頭に来る・ムカつく・腹が立つ、の3種類の怒りがある」と言い、続けて「腹が立つ怒りという…

NHK「あの人に会いたい」−34

人間の思考システムとして組み込まれているこの失礼に当たる、礼儀に反するという認識が及ぼす作用は、例えばその相手から度が過ぎたうわの空で接せられたら勿論怒りを覚え、しばしば喧嘩にまで進展する性質を有している。これは人間だからこそ見られる現象…