ライブ「サイモン・フィリップス」②

フィリップスさんのプレイは、根本的に、今まで聴いてきた数々のアルバム通りだった、と無理やり確認するとしよう。リズムキープとオカズは、ジェフ・ベックのバック&ゼア、801のライブ盤、ロジャー・グローヴァーのエレメンツ、マイケル・シェンカーのデビュー盤、ジューダス・プリースト背信の門・・・で聴かれたプレイだ。それにプラスして、進化した部分がみられた。スネアでグルーヴ感を出すプレイの多用、ライド・シンバルの使い方に身体は大らかに揺れ動かされたし、オカズのスティック捌きは激しくも厳しく、気合いが入るし、気持ちが別次元へ持っていかれた。「おおっ!」と、パッと目を見開かされるというか、胸踊らされることは嬉しいじゃないか。こうしたプレイに真剣に対峙することの喜びを確認した。やはり、こういう人のプレイはたくさん聴かないといけないよなぁ、本物のアーティストのプレイというものを。

Ian Carr's Nucleus - Roots - Odokamona (B.Smith, 1973)(895)→

https://www.youtube.com/watch?v=6eBUzKjjcyE