ライブ「サイモン・フィリップス」②

フィリップスさんのプレイは、根本的に、今まで聴いてきた数々のアルバム通りだった、と無理やり確認するとしよう。リズムキープとオカズは、ジェフ・ベックのバック&ゼア、801のライブ盤、ロジャー・グローヴァーのエレメンツ、マイケル・シェンカーのデビュー盤、ジューダス・プリースト背信の門・・・で聴かれたプレイだ。それにプラスして、進化した部分がみられた。スネアでグルーヴ感を出すプレイの多用、ライド・シンバルの使い方に身体は大らかに揺れ動かされたし、オカズのスティック捌きは激しくも厳しく、気合いが入るし、気持ちが別次元へ持っていかれた。「おおっ!」と、パッと目を見開かされるというか、胸踊らされることは嬉しいじゃないか。こうしたプレイに真剣に対峙することの喜びを確認した。やはり、こういう人のプレイはたくさん聴かないといけないよなぁ、本物のアーティストのプレイというものを。

Ian Carr's Nucleus - Roots - Odokamona (B.Smith, 1973)(895)→

https://www.youtube.com/watch?v=6eBUzKjjcyE

 

ライブ「サイモン・フィリップス」①

https://www.youtube.com/watch?v=4gtZevIdjG0www.youtube.com

高中正義 渚モデラー

→(3320730)

 

6/4「明日、ライブに行くか?!」で書いたが、6/5、ライブへ行って来た。ブルーノート青山である。空席が目立ち、当日券であったが良い席で観れた。アリーナ席Cの一番右の後方から2番目で、ステージまで3メートルほどか。フィリップスさんをとても良く観れて大満足た。ジャズロックフュージョンのインストもので、一級品の演奏で心地よく酔わせてくれた。やはり、フィリップスさんのドラムを軸であった。そこへ、ベース、キーボードらが全体の雰囲気をつくり、サックスとギターはソロで頑張る。サックスは若い黒人のプレイヤーだが、ファンキーにロッキー(ロックっぽく)にと吹きこなしていたが、バラードがしっかり上手で感心した。良いプレイヤーである。この人の単独公演でも行きたいぐらいだ。キーボードは、翌日に知ったが、ジョン・マクローリンのところに居たらしい。ファンキーに控えめに奏でるエレピの音使いと演奏は心をくすぐられた。

 

コンサート「キング・クリムゾン」②

曲目は、往年のものが目立った。ライブ前の予想は、俺には初耳な曲が占めるだろうと思っていた。しかし、表意を突かれ、覆されたのだった。ライブ中に思ったのだが、かつて活動を共にしたグレッグ・レイクジョン・ウェットンさんたちがここ数年の間に他界し、フリップさんは彼らにこれらの曲を捧げたのではなかろうか。俺も聴衆のひとりとして、そのとても良い演奏、芸術的といえるサウンドを聴いて、とても良い気分になったし、写真で知るふたりの30代の頃の顔が頭に浮かんだ。
Stevie Ray Vaughan - Testify & Rude Mood (124) ::: https://www.youtube.com/watch?v=2oJUVar5X4c

コンサート「キング・クリムゾン」①

11月28日、念願の、ロバート・フリップ率いる「キング・クリムゾン」のコンサートへ行った。流石な演奏に傾聴であった。フリップさんの相変わらずの一級品であるギター・リフ、曲調の展開のかっこよさ、バンドが一丸となって出す熱の入ったサウンドに「おおやってくれた!」と俺のヘッドとハートはドギマギだった。いわばノックアウトだ。俄かふつふつと嬉しい気持ちが宿り始めれば「次に何が起きるのか」とその進行に立ち会う術しか知らなかった。
Hooked on Music by Pat Travers Band (1979年のライブ。5日前に購入。今までこの人は知らなかったが、ギター演奏が「こんなに良かったのか!」という感じ。花村萬月さんの新書本で、この人が紹介されていたので買ってみた。ギターのロック・サウンドはもう大体知ったと思ったが、まだ良いのがあった・・・。この人はカナダ人。231)::: https://www.youtube.com/watch?v=SwVLqKWfUsI

TV「ソング・トゥ・ソウル」 / ラリー・カールトン」⑩終

ラボリエル氏は、前述のアルバムに5曲参加しているらしい。父はミュージシャンであり音楽教師。小さい頃、父の演奏旅行についてまわり、主に南米が多かった。それで、いろんなリズムを聴いて覚えたという。氏の独特なベース演奏は、この頃に培ったとのことだ。ひょんと思わぬところで、氏と出くわした。俺はずうっとエレクトリック・ギターが好きだった。が、それが、ここ7年でトランペットが好きになり(マイルスのこと)、今は、ベースに強い関心が向く。なんか、自分でも弾いてみたくなるのだ。近いうち、チャレンジすっか。
Jimmy Smith - Walk on the Wild Side (Live) (オルガン奏者、ジミー・スミス!故人である。1993年のライブらしい。素晴らしく熱いオルガン・プレイで狂喜しちまう。25歳ぐらのとき、青山でライブを観た。9187)::: https://www.youtube.com/watch?v=y49ob8r_ows

TV「ソング・トゥ・ソウル」 / ラリー・カールトン」⑨

「アルバムに参加したベース奏者のエイブラハム・ラボリエルを訪ねた」と突如ナレーションが流れる。俺は目が点になった。そして画面にその風貌が現れる。黒人で年齢は70歳ぐらいだろうか。ナレーションは「セッションマンで5000曲ぐらいレコーディングに参加。彼はメキシコ人である」と紹介した。どうりで・・・である。アメリカ人ではなかったのだ。未解決に決着が付き、なにやらホッとした。
Cannonball Adderley - Sticks (1966のライブ。106) ::: https://www.youtube.com/watch?v=1qfL9kdGjOc

TV「ソング・トゥ・ソウル」 / ラリー・カールトン⑧

このアルバムを聴き直すために入手したのは今からもう2年半前だ。アルバムの出来の良さを思い知らされた俺は「もっと早くに気付けばよかった」と悔しく思いつつ何度も針を通し、そのうち「いいベースだなぁ」とB面の1曲目と2曲目を繰り返し聴くようになっていた。そしてクレジットをチェックすると、1曲目のベース奏者はあまり聞かない名だった。アメリカ人らしからぬ名だとずうっと思っていた。当然、どんな顔かも謎のままだ。
Jeff Beck Play With Me (92)::: https://www.youtube.com/watch?v=ST9LkD3ca_Q