YouTube Vandenberg/friday night−2

ネット記事によるとエイドリアンはThin Lizzyのオーディションを受け落選したらしい。いやぁ、それは全く知らなかった。そんな事あったのかっ。という事は、この座を巡ってジョン・サイクスと争った訳か。これらの年齢の人たちにはヒーローと足り得るギタリストは何人も浮かぶ。エイドリアン・バンデンバーグジョン・サイクス、ヴィビアン・キャンベル、イングウィー・マルムスティーン、ジョン・ノーラム、ランディ・ローズなど。みんな光っていたように見えたな。他にもう〜ん、多分もっと居たな。そしてこの人たちの5,6年先輩でプレイにその影がチラつく先輩格に当たるのは既にギター・ヒーローの座に居たマイケル・シェンカー、ギャリー・ムーア、二−ル・ショーン、エドワード・ヴァン・ヘイレン、ロニー・モントローズといった人たち。その上の世代はジェフ・ベックエリック・クラプトンリッチー・ブラックモアピーター・グリーンカルロス・サンタナフランク・ザッパか。またその上の世代となるとー、ちとすぐ覚束無い。まっ、後にも先にも、兎に角何と言ってもギタリストの頂点は〝ジミ・ヘンドリックス〝である。話しが横道に反れた。初来日から約1年後3枚目を発表し'85年2度目の来日を果たした。僕はこのコンサートを観に行った。これが僕にとって初めて行ったコンサートである。当時17歳。4人で行った。電車で会場まで足を運びコンサート体験をして夜遅くにまた電車で帰宅するという一連の流れは〝大人の体験をした"って感じたものだった。高校2年生当時にクラス仲間に村上という身長183cmのギター好きの奴が居た。コイツと他数人で何度か遊んだときギターを弾いていたのを見た。「リッチーの早弾き」とか言ってディープ・パープルの"ハイウェイ・スター"の間奏4連符部分を弾いていた。ヴァンデンバーグを教わったのはコイツから。学校の休み時間にこのバンドのセカンドをウォークマンを寄越してしばらく聴かせてくれたのだった。僕は楽器は出来ないがHR・HM好きであるのを彼は知っていたので聴かせてくれた。クラスの中でこの種のモノを聴く奴は少なかった。こういう状況になんだか納得いかない高校生であった(笑)。ところで曲はたしか"This is War"だ。「いいねっ」と僕はすぐ反応した。「だろーっ!」と彼はニヤッとした。良いバンドを自分が見付けたんだと自慢したかったのもあると思うが本当に気に入っていたと思う。僕もギターが今までに聴いた経験がない良い音だと直感し胸が「ハッ」とした。この種のロックはギター・サウンドが命の次に大事なものだ。また別の日の休み時間中だったか「ケイタ、ヴァンデンバーグのコンサート行かねえ?」と言って来た。予期せぬお誘いで驚いたが「行く!」とすぐ答えていた自分が居た。「他にも誘ってんだけどよぉ、じゃぁ、チケットは俺が電話するから、後でカネちょうだい」と彼は続けた。これ嬉しかったなぁ。振り返るたびに彼には感謝している。