テレビ「SONG TO SOUL」ヴァン・ヘイレン⑥

アレックス氏の「神秘的じゃない」という言葉には教えられた。「やっぱり、そうか」とリアリティを感じさせる。薄々判り掛けていた事柄ではあったが、この言葉が背中を押してくれ確信が持てた。表現活動というか、芸術とはこうして生まれるのだ。エディの繰り返したというその行動は、俺の好きな将棋で例えると、次に指す手を決断する際「この手が最善手」だと第一に浮かぶ手、即ち直感に頼った手を、果たして本当に正しいのかどうか読みを入れて計算し確かめるーそんな作業と共通している。アーティストが「ある日、このメロディが天から降りて来た」とはよく耳にしたり読んだりするが、俺も以前は「神秘的」だと思っていた。天才的資質が備わっている人のみの専売特許のように思っていた。俺もそこで思考停止していた。しかし思考始動してみると、そうしたフッと沸いた出来事だとは云え偶然的に発生したものじゃなく、何かの下敷きの上に成立するものだと、いつの頃からか、そう考えていた。
Pink Floyd - Interstellar Overdrive(前回同様のアルバムからB面1曲目。ギターの説得力は凄まじい。天才中の天才という感じがする。このアルバム一作で脱退、その後はソロ作品のリリースを続けたが、精神病を患い、ギターが弾けなくなったらしい。531) ::: https://www.youtube.com/watch?v=an6oJXeZ4TU