ジョン・ウェットン死去

ジョン・ウェットンさんは、イギリス人のロック・ミュージシャンだ。来日経験が何度もある人だが、生ウェットンさんを観たことはなく、俺が初めて接したといえば30年前に聴いたレコード。ドラムスのビル・ブラフォード同様、ロバート・フリップにスカウトされてキング・クリムゾンに加入、直ぐに制作されたのがあの「太陽と戦慄」で、ウェットンさんはヴォーカルとベースを担当。俺はこれを切っ掛けにウェットンさんを知ったのだった。歌唱法に特徴はないが「いい声だなぁ」とずうっと想っていた。そのウェットンさん、1月31日、睡眠中に亡くなったらしい。ガンを患っていたとのこと。これは今月に入り第二周目か、セーソクさんのテレビで知らされた。この半年前か、やはりセーソクさんのテレビで、ウェットンさんのメッセージビデオが流れた。たしか「エイジアでまた日本へ行く」じゃなかったか。兎に角、今日、遅まきながら、哀悼して「太陽と戦慄」のAB両面を通して聴いた。演奏の屋台骨を支えるも時折バトルを交わすベースプレイ、声の感触はクールでも思い遣りがあるヴォーカルは聴く者を優しさで包み込んでくれる。このとき、ウェットンさん、25歳。

King Crimson - Book of Saturday (1973 vinyl/ John Wetton) (A面2曲目。一曲目の凄い演奏のあとにこれ。683)::: https://www.youtube.com/watch?v=HQepXuWxvog