キャバレースワンの涙−3

夜から出掛けるのは久しく無かった。電車内の座席シートは乗客たちで埋まっていた。世間は何かと動いている。渋谷に着く。「クロコダイル」は明治通り沿いだ。西口のバスターミナルへ出て、国道246のルートで進む。明治通りと交差する前の、かつては東横線が走っていたガード下をくぐる。とてもなつかしい。当然に夜で辺りは暗いが、線路の取り払われ中なのがすぐわかった。なんか廃墟みたいな雰囲気。映画「ニューヨーク1997」みたいな雰囲気。面白い光景だと思うのだが、やがて無くなる。今のうちが見納めだ。昼間に見てみたいものだ。しかしここを通過するのは20年ぶりか。今は無き映画館「渋谷パンテオン」へ行くとき、ここを通った。それ以外にも割合通った通路だ。やはり、浮浪者たちがダンボールの小屋で寝泊りしていた。デパートの通風孔が出てくる、食品売り場の食べ物が混ざり合った特有のニオイも健在だった。このニオイを知ったのは小学生のときだ。明治通りに出ると、俺は勘違いして、右に曲がってしまった。恵比寿方面だ。原宿方面に行かねばならぬから反対だ。数分して気付き、引き返す。「なにやってんだろなぁ俺」。でもお蔭で、この東横線の撤去中の姿を見れた。小さい頃から知る、ノスタルジーな風景が消えることになるのがとても残念。
Robert Palmer -- What Can You Bring Me (数年前から、ロバート・パーマーが気に成り出していた。たまにyoutubeで聴くとやはり良いヴォーカルだ。しかし積極的にアルバムを買うには至らず。昨日、シモキタのマニアックな場所にある個人の中古レコード屋にぶらっと入った。これがあった。オリジナル盤ぽく¥800と安め。その場で買わず、帰宅してyoutubeで確認。ヴォーカルともに演奏がツウで渋く、欲しくなる。今日、買いに行った。消費税トラレ、\864。ジャケは、ギャルがトランプに負けたところ。このあと何かを脱がなくてならない。ジャケ裏写真は、負けたパーマーが笑顔で靴下を脱いでいる。1386)::: https://www.youtube.com/watch?v=ZmqeZxeRDFQ