束の間か

本日、Gが出現、KILLした。労働から帰宅、リビング内のチェアーにもたれてインスタント・コーヒーをおししく啜っていると、床下の、左45度斜めに黒いのが動くのを察知、見ればG。棚下からの出現だ。ガックリ。サササッと移動し都知事選の新聞下に隠れた。死んでもらわなあかん。啜りを中断、そこへ近づき、身を屈め、床と新聞の隙間に目を凝らす。ジーッとしている。動かない。もう一方の新聞を棒状に形作り「この下かな」と見当を付け、バシッ!。はずれた。逃げられる。逃げ惑ううち、ひっくり返ってバタバタする。「こっちのもんだ」と思いきや、体勢を立て直しやがった。スススーッと逃げられた。ダンボールボックス裏に隠れたやに見えた。箱を一気にどかして叩く作戦を思い付く。勢い良くどかす。居ない。あれ?見届けたつもりだったが居ないのだ。姿を消したとはこのことだ。瞬間移動でもしたのか。いや、再放送中のドラゴンボールの見過ぎか。カーテンをどかす、散乱した服をどかす、新聞をどかす、が、現れない。一案を計じる。窓を閉めようと動かす。すると、シャカシャカシャカー。レールの溝にはまりながら、こっちに向かって走ってきた。「おー来た来た来た」とばっちりな推測にマンザラでもなかった。やがて、彼奴はレールから乗り上げてきた。「バシンッ!」。彼奴は、ギャフンモアーンモアーントローントローンバッサクバッサク、とぐるぐると回転するモーションを演じ、そしてヘロヘロバタンキュー。新聞紙で包みポイ。いきなり臭いのだが、下水溝で戯れていたのだろうか。実は、前日も出たのだ。フィル・ウッズを聴き終え、水分補給のため、台所に足を踏み入れた瞬間、白い壁に黒いのが動いた。彼奴の展開を凝視していれば、なんと、ドアへ飛び移りやがった。羽を操る強敵だったが、彼奴には逃げづらく、俺には叩きやすい空間で、KILLを果たした。仕掛けて置きっ放しのゴキブリホイホイをチェックすると、増えていた。「わぁお」。束の間の平安もENDのようだ。
Phil Woods & His European Rhythm Machine / And When We Are Young(白人のジャズ・アルトサックスプレイヤー。ご存命なら80歳ぐらいと推測す。高校の同級生だった斉藤という男と、15数年前に下北沢のユニオンで再会し、「ジャズ入門盤は?」と尋ねたら、レコードラックをガチャガチャと漁り始めこれを勧めてきた。で、買った。イントロがドラマティックで忘れられない。ビリージョエルの「ニューヨーク52番街」でゲストで吹いている。61)::: https://www.youtube.com/watch?v=cHC4r8sKmvw