不思議

先月末、当日券で外タレのライブを観ようと、地元シモキタのガーデンへ行った。人が沢山いて、待たなければならない。面倒になり観るのを辞め、ス−パーへ買い物に。レジへ行き、係の女の顔を見ると、どこか見覚えがあった。そのうち、俺のあとに続いた客が、重いのだろう、ドサッと上半身を揺らしがらカゴを置くのを察知できた。そちらへ目をやり、その顔を見ると、これがなんと、プロのミュージシャンFKさん。この方とは、22年前に口を利いたことがあった。といっても挨拶しただけだが。あちらは覚えていないだろう。「あなたの店で飲んでカウンター席同士で挨拶しました、22年前」と言ってみたかったが辞めた。正面に向き直してレジが終わるのを待ちながら「なんだ、これは。この巡り合わせは何だ」と面白くなって笑みがこぼれて来た。外タレのライブを諦めたら、テレビにもたびたび出演していたミュージシャンとの遭遇。帰りの自転車で、レジの女を思い浮かべた。これまた22年前に池尻のスーパーでよく見掛けた女だったことが判明。まだ続けてやっていたのだ。あちらも俺に見覚えが有る風に想ったにちがいない。帰宅して留守電を聞けば、7年ぶりの友人の声。この友人は7年前、「昔、高円寺で路上でハーモニカでブルーズを吹いていたら、FKさんがずーっと立ち見して聴いて"いいね〝って言って¥5000投げ銭してくれた」と話してくれた。不思議、なんかいろんな繋がりがありゃしまいか。
チューン:Beckett - A Rainbow's Gold (Old Grey Whistle Test 1974)(セブンティーズ・ブリティッシュ・ロック・バンド、ベケット唯一の作品。いかにも70年代ですな。プロデュースは、ロジャー・チャップマン!テリーというボーカルはのちに、ポール・コゾフのバンドへ。20757) → https://www.youtube.com/watch?v=sqh0CfT-nWQ