中野サンプラザにてライブー31

強い雨は中々弱まる気配を見せない。ここ数日続いたような雨だった。俺は袋から合羽を取り出し着用の準備に取り掛かり、歩き出す。10秒と経たない内、靴の中へ強烈な雨水が染み込んで来て気持ち悪りぃ。グシャグシャいいながら我が自転車のありかまで歩を進める。これは中々我慢しずらい。最後に、サンプラへ集結した我が同士のオーディエンス諸君を見るべく振り返り、辺りを見回す。俺の後方から、会場で購入したツアーシャツを身に付けた男女カップルが雨に濡れながら「キャッキャッ」言って小走りで横を通り過ぎ、追い抜いて行った。電車で来たのだろう、ピッタリと隙間無く横に仲良く並列のまま走って駅方面へ向かって行った。見た目は、そうだなぁ、よくわからないが、男が50過ぎ、女が40後半かなぁ、兎に角、あの二人、表情は20代である。青春時代を謳歌しているが如くイキイキしていた。顔は覚えていないが、女のほうが楽しくしゃいでいたように見えた。いずれにしても、良いもんだねぇ、こっちまで若返ったような気分だね、「ありがとう」である。
チューン:Jean-Luc Ponty - New Country(’60〜70,80年代にジャズ、ロック畑で人気を博したフランス人のバイオリン・プレイヤー。このレコードは22年ぐらい所有している。たしか¥100で中古で買って、今まで売りに出さず持ち続けてきた。137119)→ https://www.youtube.com/watch?v=r2XbRK6a2ew