将棋名人戦

名人戦が開幕。第一局が8日、9日と2日間に亘り行われた。勝利を収めたのは名人の羽生。60手という短手数で、生中継中の午後5時55分頃に結着。あと5分と午後6時に放送が終わるのだが、挑戦者の行方が投了を告げた。ファン・サービスか、本人に訊かなきゃわからない。行方の構想自体は悪くないようだが、羽生の「5五歩」とした手に「同じく歩」と応じた手で失敗し、駒損を強いられて一気に敗勢となった。行方には力を出せない一局の出だしだが、まだ始まったばかり、気持ちを切り替えて次局へ臨むであろう。後手番で辛いだろうが、勝利したとなると、この名人戦は面白くなる。今回の四つ巴の挑戦権を争ってきたのだからそれだけの勢いは十分あろう。両者へのテレビに向けたインタビューを見たが、行方の受け答えは印象的だった。請け負うことなく「頑張れば十分な結果を出せるということを示せればよいと思う」と等身大の発言に好感が持てた。行方は対局は勿論、このインタビューでもめがねを掛けていた。普段のテレビ出演では、めがねを掛けている姿を見た事がない。視力は弱いと思う。ただ、意識して掛けてないようにしていた節がある。しかし、この名人戦では掛けた。めがねを掛けた行方を見れば、それは大山15世名人そっくりなのであった。
チューン:RUSH La Villa Strangiato(68)→ https://www.youtube.com/watch?v=2ZvTw3YHSMM