やしきたかじんー2

画面の中のたかじんさんは、やりたいように振舞う、「生きたいように生きる」を地で行く人物だった。僕の目にはそう映った。ノホホンと生きていることしか知らない20年前当時の僕の意識に一種の自己解体の刃を突きつけられた想いが甦る。「お前の人生は薄い」。強烈にそう思わさせられた。このときからだろうか、「幸福な人生を求める」というヤボな考え方から遠ざかって行ったのは。幸せなんてものが永遠に続くわけがない。そういう考えが根付いた代わりに、何においても、真実を求めるようになった。
チューン:Bobby Tench - Still In Love With You (この楽曲、ほんとは人にあまり知られたくなく、教えたくなかったが紹介しちまうぜ。探しているブツだが全然出て来ない。たしか1986年リリース。12年後にテンチがカヴァーしたわけだ。ヴォーカルとギターをこなす黒人アーチストで、ジェフ・ベックやストリート・ウォーカーズ、スティーヴ・マリオットと共演を果たしてきたイギリス・ロック界の名脇役。このオリジナルはシン・リジィー。1974年の「ナイト・ライフ」に収められている。ライノットとミラーのデュオ、ギャリーのギターソロが強烈にシブいのだが、テンチのヴォーカルもシブさでは負けていない。たかじんさんだったらどう歌い上げるだろう)http://www.youtube.com/watch?v=npGciatBZog〜5037