生の古今亭菊之丞(ここんてい・きくのじょう)さんを見たー3

渋谷駅到着改札を出たときは18時55分。ホールまでは5分ぐらいの距離だ。近道をしようとしたら遠回りになる。また、ホールに入りエレベータで一旦4階へ上がるもすぐロビー階へ戻り、ロビー受付に尋ねて6階へと上がり直す。この辺のドタバタ劇の記載は省こう。漸く入り口前まで辿り着けば場内からは声がしてもう始まっているのがわかる。判り切っていながら「あ″〜」と頭の中は嘆く。「当日券ありますか」と尋ねる。少し緊張が走る。もし無かったら立ち去るを余儀なくされる。「椅子席は売り切れですが桟敷席ならあります」と言うので「下さい」と求める。良かったぁ。\3300也。椅子席は\3500。開演から10分はとうに過ぎていた。扉を開けて会場内に入ると、舞台上は3人の落語家が横並びで客席を相手にトークを展開していた。「あ、菊之丞さんまだやってないんだ」とホッとした。自分の座席まで案内係に誘導される。満席のホール内にあって、立って歩く姿はまぁ目立つ。ホッとしたままボーっとは出来ない。舞台上の演者たち、大勢の客双方へ邪魔があってはならないゆえ腰を低くして申し訳なさそうに係りのあとに続く。この係りは大分若そうだったが決して低姿勢にならなかった。