生の古今亭菊之丞(ここんてい・きくのじょう)さんを見た

昨日、当日券で落語会に行った。お目当ては古今亭菊之丞。約1年半前に初めてテレビで見た。これが切っ掛けでファンになった。以前は中々好きになれなかった落語。なぜ好きになれないか答えを得るべく日頃テレビ番組のタイマー録画リスト群から決して落語番組を除外せず渋々であるながらも見聞することを課してその成就を望んでいた。好きになれない理由は、わからないからつまらない、至って極当たり前のこと。しかしながらこれが漸く薄々素直に自覚出来るようになった。すると、わかっておもしろい、という瞬間が少なからず現れて来た。落語を渋々見るしんどい想いも和らいで来る。もうちょっと続けてみようかという想いも興じる。自分にそういう構えが備わり、そう長い時間を経ずして、その登場から立ち去るまで飽きさせられることがない落語家と出会った。話しがわかりやすかったのと演者としての面白さに我が心が引かれたのだ。舞台上での人柄にも本能的に惹かれたのもとても大きい。古今亭菊之丞である。