山下達郎/スプリンクラー:2

「ああ、この曲?!」と胸が騒ぐ。題名をずうっと知りたかった。流れ出して間も無く停止ボタンを押して巻き戻す。達郎さんがもう一回題名を言うのを確認する。これは長い間の謎だったのだ。これを聴いたのは中学生は3年のとき以来。だから29年振り。前に聴いたのは達郎さんがDJの「サウンド・ストリート」(NHK-FM)である。この番組は熱狂的なファンではなく1、2度しか聴いていない。これじゃ「聞いてない」と言った方が相応しいかもね。小学生のときに「ライド・オン・タイム」がカッコ良いのは十分身体で思い知っていたが中学生時分は洋楽好きの特にビリー・ジョエルしか頭になかった。何かもう一つ二つ切っ掛けが続けば今頃本格的な達郎さんフリークに成り得たのではないか?と想像すると悔しいものがある。兎に角まぁこの1、2度の中で「スプリンクラー」を聴いたわけだ。題名が発覚するまで、当時の達郎さんがこの曲を掛けた後クールに「うん。いま聴いても良い仕上がりになってると思います」とコメントしていたのはずうっと覚えていた。当時中学生の僕はラジオで話す達郎さんに対して「自分で自分のことを良くここまで褒められるなぁ」という印象を持つ一方でその自信に満ちた声のトーンや落ち着きある発言は耳にしていて心地良いものだった。