NHK「あの人に会いたい」−14

22歳ぐらいのときこの本を古本屋で目にして懐かしくなり衝動買いをした。10年経過している。そうか、この本の題名、「愛し合ってるかい」だったな。昨日、風呂の中で思い出した。この年齢のとき改めて読んで初めて仰天な記事を発見した。それは「矢沢永吉さんの前座をやったときのこと。MCで清志郎は『いま、永ちゃん、楽屋でクソしてるんで、代わりに俺たち演りまーす』と発した。当然客席からは野次が飛んで来る。矢沢ファンを前にしてこんな事言うなんて、いい根性してるね。言われた当の永ちゃんは『キヨちゃんは度胸がある人物だよね』とコメントしており、両者ともにケンカなどせず大人な対応を見せてくれた。気持ちの大きいひとたちだね」的な記事であったはず。読んだときは「清志郎、すごい、恐るべし」と僕は大変ビビッた。やっぱり、矢沢さんて怖いだろうに。2人の年齢差は2つ違い。矢沢さんが年上。そういえば、ちと自慢させてもらうと、僕は矢沢さんと握手した経験がある。ってさぁ、これはフィクションかノンフィクションか、あなたはどちらを選択する?では物語り始まり始まり。これは、僕がレコード会社でバイトしていた二十歳のときだ。矢沢さんはこの大手レコード会社に所属していた。僕は(洋楽好きだが)邦楽宣伝部に配属されていた。正社員でもないのに配属だなんて言葉を使うのは恥ずかしく申し訳ないが、宣伝部といっても色々また細かな課に枝分かれする。僕は、通称「有線放送チーム」課である。都内各有線放送所へ新曲プロモーションのため訪問し、売り出し中の新曲を回数多く掛けてもらうようモニターさん(レコードを掛ける係り。女の人)に依頼、リスナーからの反応の様子を訊く、というのが主な役目でその結果も報告する。他に同い年や一つ2つ年上の先輩が4人おり各地域を担当していた。当時、矢沢さんはNEWアルバム「情事」から「サムバディーズ・ナイト」を第一弾シングルでカットしたばかりだった。