NHK「あの人に会いたい」−11

清志郎さんの癌が発覚する前か後かを思い出せないが、NHK・BSで清志郎さんがアメリカ(メンフィス?)へ渡る約60分の取材番組が放送されたのを観た。覚えているのは、プロデューサーにスティーヴ・クロッパーを迎え、現地アメリカでレコーディングを行っているシーン。レコーディング・ルームでひとり、たしか「オーティスが教えてくれた・遠い国のやせっぽちの少年に・歌うこと・恋に落ちること・叫ぶこと・愛し合うこと・戦争をやめること〜♪」と歌う清志郎さんをミキサー・ルームからガラス越しに見るクロッパーさんが、その熱くなった目頭から涙を流していたときの横顔。クローズ・アップされたその横顔は、時折その涙を拭い、暫しうつむくもすぐさま顔を上げ清志郎さんを静かに見守る。クロッパーさんはサムさんと同じ時期にデヴュー、アメリカの白人でギタリストとして有名で、プロデューサーの腕の良さも評判が高いらしい。サムさんより6歳ぐらい年下、清志郎さんより10歳ぐらい年上。オーティス・レディングとの共演歴、または面識の有無と云った点は不明。