NHK「あの人に会いたい」−8

僕は二十歳からバイトで働き出してから約20年間、僕の顔また声や喋り方まで清志郎さんに似ていると指摘を受けたのは8人ぐらい居る。これは多いんじゃないか。その前はサッカー選手の三浦和良さん。「カズに似ている」と床屋のおばさん等に言われた。当時の勤務先バイトの年上仲間たちからは「お前はカズじゃない。カスだよ」とカラカワレタっけ。僕が入室して来ると「あ、カスが来た」とか言われて、僕はよくムッとシテタっけ。今現在は「ICHIRO」。清志郎さんを抜いて9人である。この数値はこれからも上がっていく可能性大だ。ちなみに、僕自身としては豊悦(豊川悦司さん)に似てるんじゃないかと思っている。
何年か前に衛星放送でサム・ムーアの来日ライブが30分間放送された。場所はブルー・ノート。有名な「サム&デイヴ」のサムさんだ。黒人R&Bデュオで'60年代にデヴュー。御歳70歳ぐらい。いやっー、これは凄いぜ、みなさんよ。歌もステージングも元気全開、その姿がしっかりどっしり体型とともに眩しく目に映りたまらねえと来たもんだ。声がよーく出ていた。こういう元気さを体現して人々にパワーを送り届けるのは日本人だと誰かを連想すると、北島三郎さんであろうか。僕が70歳のときにこの元気さを発揮出来るかといえば、今のこのままの僕を続けていると、MU・RIの文字が頭に浮かぶ。何だか普段の生活からして鍛え方が違うみたいな想いをさせられる。こちらのサムさん、ステージ上からは、70歳ならでの笑顔と云うのか、すべての聴衆たちたっぷり包み込む、そんなやさしさが滲み出ていた。