LP「RUSH/SIGNALS」(続)ー9

中古レコード屋と云う表現も古いか。今やCD、DVDといったソフトが店内を陣取り、レコードの方が隅に追いやられている。中古音楽・映画ソフト・ショップとでも呼ぶか。いや、中古屋で良い。なぜか店名は沸いて来ない。親近感が沸かないせいか何なのか、よくわからない。店内に入り、とりあえず奥の「LP新着セール・コーナー」へ。安いところからチェックするのが常道なり。というわけで、(1)に戻るのだが、今もまだこのレコードに針は落としていない。実は使用中のスピーカー、片方のツイータが鳴らない。一昨年の夏、学芸大学駅にあるオーディオ専門店で、ツイータが鳴らなくなった現象を話した。すると電源が入ったままケーブルの抜き差しを行ったことが原因で破壊されてしまったことが判明。やったのは俺。ガクッ。だから、出来れば、スピーカーを買い換えてから聴きたいんだな。壊れて本来の機能を果たさないスピーカーで聴くのは気持ち悪く気が進まない。と言いつつ、他のは聴いてるんだが。このスピーカーはネットで調べると、製造から40年を経ている。YAMAHAにメールで「代替品はありませんか」と問い合わせたが「古過ぎるので所有していない」との回答。学芸大のその店のオーディオ歴積んでるその方も「それだけ使えば充分で、もう捨ててもいいんじゃないですか?」と率直に言った。この方が俺にB&Wを薦めてくれた。半値の¥10万でいいと言う。このとき試聴したが、立体感があった。流れて来たチューンはディープ・パープルの「ノック...」。すっごい久々。良かったね、これ。あれから¥100でこのアルバム見付けて買っちまったのだった。このYAMAHAのスピーカーは今年で19年周年を迎える。駒沢公園のフリー・マーケットにて¥3000で入手した。3ウェイでこれだけの大きさがあって2本で¥3000、安い安い。「家はどこですか?」とその売主から尋ねられた。今の俺と同じぐらいの年齢のお父さんであった。そばに奥さんと小さい娘さんと思しき姿があった。