LP「RUSH/SIGNALS」(続)-7

〇〇さんといえば最近、夕方のテレビ・ニュースに映っていた。そのときのインタビューの受け答えが印象的である。話題になったオセロの何とかさんの件について「俺もいままで色々と悪さしてきたけど、家賃滞納っていうのは、さすがに、そこまで悪いことはしてないよ」というコメントだ。他にも〇〇さんで想起することはいくつかある。故人フランク・ザッパは‘79年ぐらいに来日公演を行っているが(その音源は‘81年に出た3枚組みのアルバムに1曲入っているとの事)、そのザッパを呼んだのは〇〇さんだという話し、大貫憲章さんが自著の中で「日本のロックは、〇〇さんがいなかったら成り立たなかったと思う」的な話し、先述したビデオ店前での一件の数ヶ月前の元旦、いや数年前の元旦だったか、放送された深夜テレビ番組(8ch?)で〇〇さんがアントニオ猪木さんと話していたときのこと。「俺は下の者にはおそれられる存在であることが良い事だと思って、そのように振舞ってきた。しかし、ある席で勝新太郎さんに『てめぇは、人を緊張させやがって』と怒られ『あっ、そうか、良くないことなのか』と思ってそのスタイルを変えたんですけど...」という下りだ。このあと、猪木さんだったらどう振舞うかと尋ねていたような気がするが、はっきり憶えてない。また、植木等さんの追悼番組のときにゲスト出演していたときのコメントは、的確な分析のもと示唆に富んでいた。普段テレビでこのようなコメントは滅多に聞けない。こういうコメントが増えればテレビも楽しいのに。いまテレビでこのように「ハッ」とさせられる見地・視点と示してくれる人は、北野たけしさん、テレビ東京「週間ニュース新書」の田勢康弘さん、ラジオなら久米宏さん、菊地成孔さんぐらい。