オーラの泉

いま、部屋にある不要物は排除しようと選別している。部屋の不要物を目にすると、嫌気が差す。ミュージックを耳にしても何か阻害されているような気になるし、ネットの将棋対戦時も気になって、負けっ放しが続き、成績ガタ落ちなんのって。悪いエネルギーが溜まっている、と考えるようになった。普段から「要らないものは捨てよう」と思ってはいたが、面倒で手を付けてこなかったのだ。そして溜まりに溜まった。「言い訳はいかん、取り掛かろう」と開始。筆頭は、まったく読んでいない本の山。買ったはいいが、読みもせず、積読状態。ざっと350冊にまで溜まっちゃった。これらを必要と不必要の振り分けをする。三日坊主に終わらず1週間以上経過。当初は丁寧に行っていたが、そんなことでは終わらない。予定変更、大胆に進める。この大胆さがよかった。どんどん大胆になっていき爽快感が出て来る。これは誰もが経験で知っていることだ。この感覚は久々に思い出した。不要物は他に、OAパソコン机、スチール棚2つ、(未使用)加湿器、ファックス付き電話機、バッグ、(壊れた)バイク用ヘルメット、小物類、レコード80枚、カセットテープ120巻、そしてビデオテープだ。以前ビデオテープは結構処分し減らしたつもりだがまだ多い。将棋番組、NHK教養番組、立川談志の言いたい放題という番組(3倍モード・17巻)などあるが、、とりあえず、標題の「オーラの泉」に目を付けた。この番組は当時、結構夢中で見て録画していた。江原さんを信じたし、美輪さんの意見も好きだった。ま、いつしか見なくなって、いつ終了したかも知らない。録画テープは120分を3倍モードで7巻ある。先週辺りから、テープ処分を念頭に置いたとき、「オーラ..」は大分興味が失せているのに気付いた。しかし、本当に捨てるべきか要確認である。一度見直してみて「やっぱり良い」ということなら処分は出来ない。本日、漸く、チェックできる時間を持て、見た。いやぁ〜、懐かしい。ほとんど内容は忘れている。当たり前だ。テープには2005年4月とある。この番組の位置づけは、スピリチュアルという名の視点で話しが展開されていくのが見所としていた。当時の僕ちゃんはこれにシビレタというか、否、そこまで行かないか、そうそう、「う〜んっ」と唸っていたのは確か。しかし、今見ると大分印象が異なるようだ。この心の動きは別の機会に記す。1時間ぐらい見て(ゲスト一人分は眠ってしまい見てない)、また後日見ようと再生停止ボタンを押す。何気にチャンネルを変える。すると、江原さんは見当たらないが美輪明宏さん、高嶋・兄さんが出ている。どうも特番のようだ。さっき見るのを中断した7年前の「オーラ..」は、ゲストが高嶋・兄さんだったのだ。いま現在の二人がまた現れた。んん〜、何だこれは、偶然か、否、何やらスピリチュアル的なものが働いているのか。働いているとしたら何を意味するのか?ピンと来ない。全くわからない。やっぱりセンスねえんかな。いやぁ、流石に2人は歳を取っていた。高嶋さんはわかりにくいが、美輪さんはすぐわかる。みなさん、歳を取っていくんですね。一昔前の僕は、人が歳老いていくなんて気にも止めなかったが、最近は敏感である。僕はかつて、美輪さんとは確実に目と目が合った男である。22歳ぐらいのときか、渋谷のジャンジャンで美輪さんのステージを見に行ったことがある。このとき、美輪さんは僕の方を見た。「笑顔になりなさい」と唱の途中のセリフを僕に投げたのだ。そのセリフとともに美輪さんの微笑顔を見て、緊張してはいたが僕も結局割合自然とニッコリ顔となったのだった。すると美輪さんはすかさず「そう、そういう笑顔になるの」とこちらに視線を合わせたままセリフを言ったのだ。一瞬信じられない気もしたが、終演後も、またそれ以降も振り返るに、美輪さんは僕一人だけを見てセリフ言ったとしか思えないのだった。ああ、20年ぶりに初めて公表した。美輪さんの本も数冊ある。必要か否か...想像にお任せする。