ジンジャー・ベイカーのドラム・ソロ御堪能ください

ジンジャー・ベイカーはイギリス人ドラマーで今年で御歳75前と思われる。イギリスのロック界では大御所もいいところ、世界的に認められた偉大な人物でしょう。「クリーム」という名でエリック・クラプトンジャック・ブルースらと3人組みでロックを演奏していたのが大有名。クラプトンのブルーズに根ざした熱情ほとばしるギター、ブルースのジャズを出発としたウナリを上げるベース、ライブ盤ではこの両者のやりたい放題アドリブの狭間で必死にリズムを取りグループの演奏の体を成していた。1968年の解散コンサートの映像を1988年に観たが、このときクラプトン25歳、ブルース27歳、ベイカー30歳である。このクリーム以前の経歴もあるが触れずとして、その解散後しばらくして1975年に「Baker Gurvitz Army」という、これまたロック・トリオでアルバムをリリース。僕はこれを二十歳前後、伊藤政則さんだったか和田誠さんだったか深夜FMラジオで聴いた。もちろんカセット・テープで録っており何度も繰り返し聴いた。曲名は「メモリー・レーン」。曲そのものは大したことないが、3分間ぐらいあるドラム・ソロ演奏がかっこよかった。最近この遥か彼方の記憶が甦り何気にyoutubuで検索。何とこの楽曲がドイツのテレビ放送ライブ(1975年らしい)で7分間の演奏として出現した。驚きである。今のこの時勢なんでもあるな。早速観た。素晴らしい。ベイカーの生き生きした表情が印象的で、あのバタバタ・ドドド・ドラムを大いに堪能した。頭が気持ち良くなった!雄叫びも上げた。やっぱり格が違う。当時35歳ぐらいかね。これ観て下さいよ、いいから。「いい」ってこういうことだね。ベイカーは若い頃ケンカ屋で鳴らしていたがある日ドラムにぞっこん、ケンカから足を洗ったなんて記事を読んだ覚えがうっすらあるんだが、これ、誤った記憶かな?というわけで映像をどうぞ、あ、なんか、メンバーは5人になっているよん。 →  http://www.youtube.com/watch?v=ZJeg5pRio8Y  *Gurvitzとはギターとベース奏者の兄弟の苗字。このグループ以前でも兄弟で活動、B級ハード・ロックの王者?で有名。