映画「夜の大捜査線」(上)

俳優演技のお勧め映画、結構考えたが結局これ一本。熱心な映画ファンから久しく遠ざかっているせいか色々観てきたのに他に候補が挙げられない。または演技もので推薦というテーマ設定が悪かったか。ま、これは一生涯好きな映画。1967年アメリカ。原題は「in the heat of the night」で訳せば「熱帯夜に」であろうか。黒人差別が強いアメリカ南部が舞台で暑い夏の時期の「熱帯夜」です。邦題は水野晴夫が付けたことを随分後の10何年経ってから本人自ら語っているのをTVで見た。なんでも原題では日本の風土に合わず伝わりにくそうなので日本人の好きな(?)刑事ドラマ風でいこうということで付けたらしい。以前僕は劇場へ行って洋画を観るときは、キャステイングとその出演者の表情や演技を楽しみたいので、あら筋は先に見本パンフレットで読むのを心掛けていた。最初から何も知らないで観るとその映画のストーリーを字幕で追う事になり俳優たちの演技を見逃すからである。こんな勿体無いことはない。ある程度あら筋を頭に入れてから観るほうが知らないよりもっともっと楽しめると何かの本で読んで「そうか!」と20代終わりの頃気付いたことがあってそれ以来その本の言うことを実践していたわけである。