ドラマ「告発〜国選弁護人」−2(終)

第7回は、橋爪功さんがまた姿を現した。第3回あたりの田村さんと喧嘩別れをして完結したやに思わされ第4回では俳優も主演の田村さんとその関係者以外が一新されて別の裁判を扱うストーリーに変わり、橋爪さんの出番はないと思った。橋爪さんも観続けていたい演技をするひとりだった。その後も単発ストーリーが続き「なーんだ。最終回までの連続ドラマじゃないのか」とガックリ来、見る見るうちに雰囲気自体も初回でみられた硬派な重さが失われて行った。初回で感じた出演者たちの演技合戦が期待出来るドラマの面影はない。簡単に言えば、僕が一番好きな日本人男優、故人・若山富三郎さんが主演したNHKドラマ「事件」(昭和53年?放送・10年?ぐらい前にBSで再放送されたのを観て大ファンに)のようになれば良いと願ったが実現しなかったにゃ。田村さんの凄みを感じさせる演技は部分的には観れてもドラマ全体としてしっくり来ない。しかしとりあえず橋爪さんが出て来て嬉しい気持ちになる。まだ完結しておらず続きがあったという事だ。そういえば、悪女役の釈由美子のその後が全く描かれておらず変なドラマだと思ってはいた。橋爪さんにも驚かされたが、もっと驚いたことに、なんと、市原悦子さんが登場。これまた良い俳優さんで嬉しい気持ちになる。どの回であったか実は伊藤四郎さんも少し出演されてこれも嬉しかったわけがまたこれが随分と地味な役で困ってしまった。田村さん、橋爪さん、市原さん3者のあいだで対立構造がありどういう結着が付くかといったあたりとそれにこれら3者の演技が注目なわけだが、昨日の最終第8回で、たったの一回きりですべて露出され完結してしまった。急ぎ過ぎである。楽しむ暇がなかった。早回し再生で観てストーリーだけを追ったような、〝ドラマの味を噛み締める〝という時間は過ごせなかった。