がんへの認識ー5(終)

ニュースでは、がん治療の体験を持つ赤坂さん(39)という女性が取材を受けていた。29歳のときに乳がんだとわかった。当時は医師の間で治療後の妊娠・出産に対する知識は浸透しておらず一時的に影響が出るものの不妊になる心配はないと説明された。しかし一年たっても生理が戻らず婦人科で検査したところ閉経したと告げられた。「乳房を失い、髪の毛を失いどんどん女性らしさをうしなってるんだな」と当時を思い起こされていた。4年半、不妊治療をして妊娠・出産。しかしながら、不妊になることを十分に説明を受けなかったことがいまも悔しさを感じている。「がんの治療を終えたあとにどういう人生をいきていきたいのか。そこを聞き取ってあげる、寄り添っていける治療が必要なのではないか」と語っていた。自ら名前を公表して取材に応じている赤坂さんの切実な願いが強く伝わってきた。がんについて考えさせられ、がんを持っていることの厳しさを認識させられた。このガイドラインについて学会の理事は「かつては何も情報を提供されない人がたくさんいた。情報を得ることで子どもを持てる若い世代が増加することを期待する」と話していた。学会はこのガイドラインを発表したのに続き、患者や家族のため来月下旬に全国の書店で一般発売するとのことである。
○今回選曲なし○