京唄子さん死去

6日、他界された。小さい頃、両親が珍しく夜遅くにテレビを付けて「おもろい夫婦」を見ていた記憶がある。多分、たまに見ただけのことだろうとは思うが、二週続けて、そういう光景があったと想起する。京唄子さんを俺は「年をとったうるさい恐いおばさん」と感じた。だから嫌悪感を持った。子どもとしては、やさしいおばさんのほうがいいと思うものだ。その後、大分、大人になってから京唄子さんを見聞きすると「おもしろい頼もしいおばさん」と思った。こういう人に叱られたいと感じた。叱られるなんて嫌なものだが、なにかを教われるという気がした。随分前に他界された都蝶々先生に対しても同じことを感じた。両先生は頭の回転の速さに舌を巻く。漫才のテープを何度聴き返しても「凄いなぁ」と思う。就寝前、しばらく聴き続けるとしよう。しゃべりの技を盗み自分の糧としよう。日ごろの生活に生かせられるようになれば幸いだ。
今剛 ・松原正樹 「AGATHA」(Live)97,250 ::: https://www.youtube.com/watch?v=35BDKgNbWG0