映画「衝動殺人 息子よ」

とうとう、観賞に及んだ。主演は父親役扮する若山富三郎先生。内容は、その息子が、犯人の「誰でもいいから殺したかった」という、なんとも身勝手極まりない殺人事件に巻き込まれる。若山先生は自分たち遺族は泣き寝入りするしかないという現実に異を唱えて立ち上がり運動を起こす。遺族には国が補償するという法制度を目指し、その長い道のりが描かれる。犯人は刑務所で税金の世話になって、たったの5〜10年(時期は昭和41年との字幕あり)で刑期を終えて元の暮らしに戻るのに対して、息子を失った遺族はいくらも補償を受け取ることなく一生つらい想いを背負って生きていかなければならないという理不尽さに怒りが収まらず、遺族のための法律ができるために邁進する姿を、先生は演じている。俺が大好きで止まないNHKドラマ「事件」の1年後に製作された映画だ。特筆したいのは、裁判所内風景の出現、若山先生流のワイシャツを出したスーツの着方、階段から大胆に落ちるシーンが観られたこと。う〜む、若山先生自身のアイデアであることが推理できる。また、大竹しのぶさんの出演、これは先生が大竹さんを高く買っていたがために大竹さんの出演が叶ったと確信する。

Alcatrazz - Painted Lover (これも、ボネットさんは熱唱バリバリ。矢沢さんもこれ、イケるか。4489)::: https://www.youtube.com/watch?v=i8F6-_D5l58