映画「ブレードランナー」ー4

その後13年間で10回ぐらい観たであろう。1992年だったか、恵比寿の古本屋で\200ぐらいにて入手した「大アンケートによる洋画ベスト150」(文春文庫)を重宝し、4分の3は制覇したはずだが、それは兎も角、「ブレラン」は100位にランキング、回答コメントにはピーターバラカン氏とキース・ホールマン氏の一言が掲載されている。この本はいまだ所有しているゆえ久々に引っ張り出してきて読み「あーこういうこと言ってたなー」と想い出す。当時の俺はピーターさんの指摘に理解は及ばなかったものの、「そういう観方があるのかぁ」と意識させられ考えるようになった。ピーターさんのコメントを紹介しよう。「ふつうこの作品はスペシァル・エフェクトとか、ビジュアル面でのみ語られることが多いんですが、ぼくはそうではなくて、むしろそのストーリーやテーマ性にひかれました。生まれながらにして四年で死ぬようにプログラムされているレプリカントたちが、なんとか自分たちの寿命を延ばそうと闘い続けるというその姿は、なにか現代に生きる人間たちそのものの姿、そのむなしさを見ているようで非常に考えさせられました。印象深いのは、ルトガー・ハウアー扮するレプリカントのボスが、延命の交渉をしにタイレル・コーポレーションへ行くところで、特に、タイレルの社長とハウアーの会話はすごく深みがあって感動しました」。
VANGELIS "Blade Runner Blues" Blade Runner Soundtrack (このサウンドトラックをLPを\800で買ったことがあるが、こんな20分強のは無かったなぁ。20分、長いかなぁ。320)::: https://www.youtube.com/watch?v=TtvuUM-F8Ao