中野サンプラザにてライブー25

アンコールの拍手が沸き起こる。出演者たちは中々現れない。ほのかに照明が灯る無人のステージは、みなの期待に応える気配は充満しているが如く我が目に映る。そんな、アンコール実現は保証できない安堵感に居座りつつ、その中々姿を現さない「もしや、ジ・エンド?」という万が一の裏切りを想わせられ、胸のドキドキ感を煽られる。アンコールの拍手音は増して鳴り止まず多くの声援も飛び交い始めた。やっぱり、裏切りは無かった。漸く、ステージ上手下手から出演者たちは出て来てくれた。始まった演奏、〝アソート・アタック〝。「んー、やはりここは日本だから〝サムライ〝とか、お前を墓場までロックさせてやるーという意味の痛快な〝ロック・ユー・トゥ・ザ・グラウンド〝とかで、ノックアウトさせられたかった」という想いが過ぎっているうち、ボネットさんの再登場。「デザートソング」同様、レコードとほぼ同じ歌唱が聴けた。この曲、古くは「ドクター・ドクター」みたいに、有って無いような短いギター・ソロが多少残念で、俺は瞬時に、小節を増やしたアドリブ・ソロを望んでみたが、そんな展開は拝めなかった。その代わり、ボネットさんとトゥイギーの、交互に歌唱を取るというパフォーマンスを拝めた。
チューン:M S G Samurai (歌詞のクレジットは、ボネットさん名義だが、それは疑問が帯びてきた。最近アルカトラスのCDを購入したら、ジョセリーン・ボネットというクレジットを目にした。当時のGFが作ったものをボネットさんが拝借したなんていう読みも可能だからだ。しかしながら、サムライを題材にした点は興味深い。4) → https://www.youtube.com/watch?v=XpYL8rZn4NE