中野サンプラザにてライブ−10

同じこと、っていうのは、そう、ボネットさんとシェンカーさんの共演だ。黙ってこのまま二人が一緒になることなく「はい、コンサート終了」なんて寂し過ぎる。さて、次はシェンカーさんのステージだ。そのセッティング開始に場内聴衆は待機。その間、ジェフ・ベックの「Got the feeling」が流れる。渋い選曲だなぁ、シェンカーさんの選曲かなぁなんて憶測してみたりする。俺の前列席のサラリーマン風二人連れの一人が、トイレかタバコか、席を離れて居なくなっているのに気付いた。もう一人はというと、その頭の方角はステージに向いていた。年のころは50代中頃だろうか。この瞬間、「おっ、チャンス、この人に声を掛けてみようか」と俺は思った。いま流行りのスマホを見るとかの所作もない。結構色々と恥ずかしかったが、俺は前屈みになって彼の背後へ、自分の声色と音量に神経を使いつつ一度で伝わるように「グラハム・ボネットさん、しっかり声でていましたねぇ」と、しみじみな口調を何とか演出、声を掛けてみた。
チューン:
Graham Bonnet - Line Up - SoS(今回のライブで聴きたかった。場内でボネットさんに向けて「SOSを演って〜!!!」と叫んでみたかったが恥ずかしいからデキズ) 2271→ https://www.youtube.com/watch?v=RBY-mim5fo8