テレビ「ザ・スター・リバイバル」-5(終)

結婚後については「家族ができたのは、自分の歌に物凄い大きな変化をもたらした。芸能界には無い、小さな幸せが一杯ある。父親をやらせてもらっているんだと気付いた」と話す。秀樹さんの家族は音楽一家だ。帰宅すると娘と息子が待機していて一緒に照明なども含めてリハーサルをやるのだそうである。「(子どもたちは)音楽が好きなんだなぁとわかる」ともらす。近々、息子さんはドラマーとしてデビューするそうである。いずれ、秀樹さんは息子さんのドラムをバックに歌うことが実現するようだ。子どもたちにとって父親が歌う好きな曲は何かというと、長女は「ヤングマン」、息子はロック系が好きなのだそうだ。また、「甥っ子が素敵な詩を書き、いとこがメロディを付けたものを〝おじさん、これ、歌える?〝とその甥っ子が持って来てくれた。再び歌う気が起こった」というエピソードも聞かれた。話しながら涙腺に来られたのか、やや俯くやに見える。秀樹さんは今現在、ライブ活動を行っており、そのタイトルは「こどう・Two」という。命名の理由はちょっと聞き損なってしまったが、心の響きという意味合いで、この言葉自体に強いこだわりを持っているようだ。「今日1日1日が勝負。歌うのではなく語っていきたい、という心境です」と自身の進む方向を示した。多少言語の障害が残る秀樹さんだが「歌うのはできるんです。〝あぁ〜〝」と大きな発声を披露した。普通に何の遜色もなかった。秀樹さんの男らしいが甘くハスキーな声色が炸裂した。だが、秀樹さんの頭の中にあるものは「歌うより、語るのがむずかしいんです」という言葉にあるように、ご自身にとっては挑戦であるとも思われるが、今後は〝語る〝ライブ活動が方針のようである。どんな感じのライブになるのだろうか。何か新しいものが生まれるであろうことは予感させられる。最後に司会者からファンに向けてのメッセージを頼まれた秀樹さんの言葉は我が胸に心地よく響き残った。「好奇心を持って何でも取り組んで欲しい。好奇心を持つということは何でも好きになれるということ。鉛筆一本を愛するのも好奇心ですから..。頑張って下さい。みなさんの健康を祈っています」。
本日チューン:西城秀樹 / 若き獅子たち (2013年11月) (1834) → http://www.youtube.com/watch?v=IQKR3-GtPEw