今週の「メイキング・オブ・マチコズ・ミュージック」ー5

作曲をリズム面から見出すのが得意な作曲家、あるいはリズム楽器奏者兼作曲家、いずれにせよ、そうした人物に狙いを定め探し求めた結果、神保さんに行き当たった、ということらしい。その辿ってきたプロセスや人脈ルートは不明で唯一の謎として残ったのだが、のちのコメントを聞く限り、お互いの面識はなかったことは間違いなさそうだ。「どうせ依頼するなら、自分には出来ないもの、持っていないものを歌ってみようと思い、神保さんにお願いした」そして「初めて会って話したあと一旦別れ、しばらくして、神保さんは『作ってきた』と言って戻って来て私にそのカセット・テープを渡した。2曲が入っており、聴くとどちらも〝うわ、ステキ〝ということで2曲レコーディングした」と語っている。182230
本日チューン:Thin Lizzy/パリジャン・ウォークウェイ(1979年リリース。映像のライブは’80年代初中期。ギターは故ギャリー・モア。映像に接した瞬間、赤の衣装でバッチリ決めたギャリーのソロ・ライブを思わせたが、やはり、スィン・リズィーのコンサートにゲストとして出演したようだ。リズィーのヴォーカル&ベース、フィリップ・ライノットとギャリーは旧知の間柄である。いっとき、喧嘩別れして5年ほど口を利かない期間が続いたらしい(ストーンズのミックとキースは十何年間、口を利かなかったなんていう凄い噂があった気がするが俺の聞き違いか)。両者はワールド・ツアーにいそしんでいたが1985年?、2人の祖国アイルランドの空港で、遠めの距離からお互い同時に相手の姿が目に入り、どちらからともなく歩み寄り無言で、とうとう仲直りのハグを果たしたという。ライノットは37歳で1987年、モアは59歳で2011年に他界) http://www.youtube.com/watch?v=0QM-gZFC3Yk