渡辺真知子/Live at Sakura Hall―1

11月1日(木)、渡辺真知子さんのコンサートに行った。僕にとっては4回目、そして月日が経つのは早いもので何と16年ぶり。その会場は渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールという初めて耳にする場所。久し振りの真知子さんのライブにして初めてのホールに身を置く自分を思い浮かべたら頭がホンワカし胸がワク付いた(ワクワクした)。渋谷駅西口のセルリアン・タワー東急ホテルの背後に位置している。到着して目にすればそれは新しいビルだった。この渋谷でのコンサートは、関東においては我らが真知子さんの本拠地、横須賀に続いて2回目。今回コンサートはデヴューして今年で35年目に当たる節目として行う、と先日FM世田谷で真知子さんはこう話していたが、コンサートが終わってみるとそれは先月26日に出た新譜を生で再現するステージであったことを知る。僕は新譜を持っていなかった。従い新曲はラジオで紹介された数曲しか知らない。会場に集まった聴衆のほとんどは入手して繰り返し聴いてライブに臨んでいたであろう。僕は真知子ファンの中にあっては不勉強の部類に入るかもしれない。だが僕側からすると、今回のコンサートは久し振りである、が故に、まっさらに何も考える事なくライブを感じたいという想いが強く働いたからだと言わせてもらおう。ヘタに知識を仕入れて思考が先行しライブの楽しさに邪魔が働くようではいけない。この遠ざかってしまったともいえる16年もの歳月をして自分の心はどう動くのかというスリルな感情を求めての気持ちだったのだ。