引越しを考える(2)

昨日、良い物件ないか東松原へ行く。なにやら暖かな日。環七の外側になるわけで家賃相場も低くなると期待しのんびり自転車を転がす。不動産屋を見つけるたびに定休日。3件続いた。ガラス窓に貼ってある物件の家賃は低めのものはなし。マンションで2部屋あってそのうち一つは8畳、音も大丈夫なところで6か7万円台。無いかね。日も暮れつつ少し寒さが出てきて帰ろうと来た道とは違うルートで走行し始めると営業中の不動産屋を発見。外に備え付けられた物件カードを見る。希望の物は無い。店内の壁に物件が張り巡られている。中に入らないとよく見えない。入ると声掛けられそうで面倒くさく感じる。即引っ越す決意を持っているわけではなく、そういうあやふな自分が話しを聞いても理解できないのでは?と無駄に終わりそうな気に襲われた。でもここまで来て折角だし入ろうと決意した。自動ドアの前へ立ち中に入る。すると女の人の店員が笑み含みでこちらに歩み寄って柔らかい調子で「物件お探しですか?」と尋ねたきた。人の笑顔を目にして、先ほどまで重みがあった、ある種消極的な気持ちが軽くなったのだった。目つきのせいかな、何か人懐っこいものがあった。