DVD「大日本人」

松本人志さんの'07年の映画。当時テレビCMで劇場公開の予告を見て面白そうなので行くつもりでいたが行かず、あっという間に3年の月日が流れた、去年の11月、品川区のブックオフでこれが目に入り買った。本編と特典映像付きで3枚組み。ボリュームの割りに僕の懐事情にやさしい値段で即買い。本日ようやく観た。以前の「ビジュアルバム」の3作品の雰囲気を連想させたが、これはやはり映画である。松本さんが扮する大佐藤という人物が何者かが導入として始まるが、この時点からしてただただ怪しさだけが先行してニヤニヤさせられる。そして突然、〝大日本人〝、ってこういうことかという事実を見せ付けられる。思いも付かなかったが"大"という字を目にすれば至って簡単なことだ。映画の中で"大"だけが注目の的ではない。以前のFMラジオ番組で話していた松本さんの普段の考えといったものが吐露されている。視聴者としてブラウン管での松本さんを見聞きした限りでは察知し損なう松本さんの視点が、その批評精神と言って良いのか、映画を通じてそれが相俟ってある種突き付けられたメッセージとして受け手に理解が図られるーそんな印象を持った。エンディングが松本さん自ら一番気に留めている議題なのだろうか。あとで、幻のシーン、メイキング、未完全解説と云われる特典映像を見ていろいろ考えたい。笑ったのは板尾創路さんとのやり取りだ。実に痛快!