DVD「ジョン・コルトレーンの世界」

シモキタ某で¥1400にて購入。今日は¥300引き開催デイである。'90年の発売で定価不明。60分間収録。ジャケはコルトレーンがソプラノをくわえて力んだアップ顔。監修・解説は油井正一さん!。約23年前、FM東京チック・コリアのレクチャー・イベント?に抽選か何かで当選して行った際同じ観衆席に居られた。マイクを持ち意見を述べて居られもいた。NHKのジャズ番組でその声、語り口は一度耳にしたら忘れられない。イベント終了後、僕はその油井さんのあとを付けて行ったことがある。当時でも高齢だと思っていたが、なんと油井さん、小走りししながら駅へ向かわれるのです。この辺は地下鉄である。半蔵門線だ。結構階段たるやモグッて行く感じ。構内改札口を通ってもなお早歩きは続く、そしてまた小走り..。「よく走れるなぁ..」と油井さんの姿に僕の視線は釘付けだった。これをよく憶えている。電車が来る前に結局はお互い反対方向である事が判明したが、そう言えば、その後の尾行を諦め切れない自分が居たのを思い出した。最後の最後まで尾行してみたかったのだ。だって、何かロマンのようなものがございませんきゃぁ?僕とは反対の方の電車が来た。そちらへ乗り込まれところをしっかり見て、発車して姿が見えなくなるまで見送った。尾行は止めたのだ。危ない人種だと思われる事に強い羞恥心が頭の中を支配したのだ。一方同時に冒険心にも似た、勇気を持って行動するという行為が成就出来なかった感覚も強く残って後味が悪かった。油井さんが電車を待っておられるその時の横顔はぼんやりながらまだ記憶にある。ブルーノート盤の「アメイジング・ショウイチ・ユイ」の横顔とは角度がちと異なる。マイルスといい、エバンスといい、トレーンといい、結構な宿題数を抱えてしまった。MAっ、楽しいから良いけどね。続く