DVD「マイルス・デイビス・エレクトリック」

先月中旬、仕事の合間に品川区の図書館で借りて観た。約3年前に出たものらしい。面白かった。約120分とボリュームもある。約40分間は、ウッド・ストックでのフルのライブと少々のドキュメント映像。このときマイルス、43歳。タイトル通り、電気マイルスの演奏。大半は当時を振り返ったかつての在籍メンバーたちや評論家のインタビュー映像。みんな顔が老けた。どの意見も興味深く面白可笑しい。とりあえず印象的なのはキース・ジャレット。「マイルスの演奏はドラマーのものよりリズムが正確なんだ」と少々吹き出し笑い気味に語り、続けて「もしマイルスがドラマーだったら自分の思い描いたリズムを叩き出してさぞ気持ち良いだろうなぁと当時思ったものだよ」と振り返っていた。キースのピアノはタメがあって特徴あるでしょ?キースがリズムについて意見を述べるのはおもしろかったな。〝群を抜いたリズム感の持ち主〝というマイルスの評価は、このキースの証言で改めて知った。在籍期間はたったの半年間とはいえ、間近で生マイルスと接していた人だけに信用し得る裏づけ。ハービー・ハンコック、ムトゥーメ、アイアート・モレイラ、は後日。続く。