換気扇掃除:その2

換気扇そのものから始める前に、その下の床に落ちた油の除去に取りかかった。汚れた箇所のいくつかにマジックリンをしばらく浸してからブラシでごしごしとこすった。すぐにとれたので安心した。最初は部分的やっていたが、どうせならと考え、あたり一面を床掃除した。自分のエリアだと思われる面積分を1時間ぐらいかけてやった。きれいになり気持ちが良い。しかし、そういえば、不動産屋は油のままの換気扇を放っておくとシミになり汚れが目立って他人が見ても気持ちいいものじゃないとこそ言ったが、ズバリ床の事は指さなかった。これは考えてみて不自然な指摘であった。ははー、多分、このマンションまで足を運ばずして僕に注意を促したようだ。以前、換気扇の掃除をしていると、ペイントも一緒に落ちてきてしまったことがあった。だからすぐに中断して一応どうしたら良いか尋ねたことがあった。すると、落ちても構わないから掃除して下さいとのことだった。不動産屋はその程度の過去を覚えているのだろう。多分、住人か業者から報告があったもかもしれない。僕はおとなりのおばぁさんではないかとみた。床を掃除中、そのおばぁさんが買い物から帰って来た。掃除をしながらその様子を伺ったが、こちらを振り向いて視線が合えば挨拶しようと思った。そして一瞬目と目があったが、すぐにあちらは、視線を外したのだ。んん〜、あやしい。いままで目が合わずとも、たまのすれ違いのときでも、こちらから声を掛けると一応反応する人種だ。何か避けている感じがあった。床には油対策として紙を敷いていたが、段々と紙はずれて油は少量だが床にはみ出していた。しかし見た目は確かに汚い。ようやく床だけの掃除を終えキレイになった。油対策の紙敷は上部にセットした。これで廊下は何も置かれてないのですっきりした。このほうが良い、何かモノが置かれていると目障りである。換気扇の周りには牛乳パックの紙で囲っている。見た目は少々異様だが、周囲が汚れていないのでうまい対策である。さぁ、換気扇の掃除を始めるか。続く。