お墓参りといとこのお宅訪問

いとこのかずちゃん(男・同い年・幼少期の頃からの呼び名)と母方の祖母のお墓参りへ行った。正確にいえば、かずちゃんひとりというより4人家族である。奥さんと6歳の女の子と0歳の赤ちゃんがご一緒に来てくれたのだ。奥さんはもちろんこちらとは血のつながりはないわけだ。僕も他人だけど、その身分でどなたかの墓参りをしてみたい。ご先祖さまへ挨拶することはすごく新鮮な気持ちになれると思う。今回は、僕のほうからいとこを墓参りに誘い、いとこが家に遊びに来てよという誘いがあり、合体して達成された計画だ。いとこのお宅は町田市○○○である。この地は、僕が、幼稚園から中学2年生まで住んでいた場所だ。友達と遊んだときの小さい頃の思い出は強烈に残っている。いとこの家(マンション)に着いた。大きななマンションだ。400世帯が住んでいるという。この土地もあとで奥さんから教わったが、思い起こせば、少年の僕は何度も通り過ぎた地だった。こんな大きなマンションが出来てしまった。当時の思い出となる風景を全く変えた。この周辺はさほどの関わりを持った思い出はない。小さい路地を通りすぎいていただけの空間であつた。とはいえ、あのまま残っていてもらいたかった。確認する作業がなくなり寂しいのは言うまでもない。さて場所は9階だった。中に入ると部屋は結構広かった。ベランダへ出さしてもらうと、これが広い。「広いねぇ!」と反応すると「広いでしょ。この物件を初めて見たときは広くて気に入った。この空間を使っていろいろ出来るなぁと夢がふくらみつつもいものところ洗濯物を干すこと以外何もしていない」と言った。「そんなものかもねぇ」と口には出さずそう思った。僕はうかつにも「見晴らしいいね」と口を滑らせた。いまの僕の生き方に反する言動である。しかし出てしまったものはしかたない。このマンションは新築時に入居し7年が経つという。7年も経つのも驚いた。マンションを買って住んでいる話しを聞いてからもう7年か...。以前の住家の方向へ目を向ければ、なんとビックリ、いとこの家から歩いて5,6分圏内であった。つまり近い!これはまたのちのち語るとしよう。僕達はまず、朝10時に大井町線尾山台駅で待ち合わせた。奥さんの印象も変わっていたが、長女の○○ちゃんの成長振りに驚かされた。人間とは恐ろしい生き物である。大きくなるものである。もちろん、かわいくてしようがなかったのはいうまでもない。頭を5,6度撫でてしまった。続く。