偶然

大した偶然ではない。が、一瞬我を忘れさせる、「なんだ?これ?」と、ぼんやり不思議な現象が俺の身に起こった。最近、「カン」というドイツのロック・グループのCDを¥350という安さに釣られて買ってしまった。ディスクガイドに載る名盤の類いだ。1970年前後の作品で、驚くのはヴォーカルが日本人という点。聴いていると、日本語が出てくる。俺にはなんともピンと来ず、これはすぐさま売却品だ。録り溜めていたラジオ番組を聴く。ピーターバラカンさんの2週間前のラジオを聴いていて、その偶然は起きた。ピーターさんが歴史的文化遺産と謳ってずうっと推薦し続けているホルガー・シューカイの「ムーヴィーズ」という作品から一曲目が流れた。久しぶりに掛けたのに違いない。雑音が入りまくり、ピーターさんの解説は残念ながら聞けなかった。そのあと、カンが掛かった。最近の作品からだ。シューカイはカンのリーダーである。ピーターさんはカンをほとんど聴いてなかったらしいが、良かったから掛けたとのこと。「ムーヴィーズ」は俺も所有している。25年ぶりか、数ヶ月前に買った。今春に古本で買ったピーターさんの文庫本で紹介されていて、買って再び聴く気になったのだ。ん〜これはオモシロい作品だった。ところで、昔、カンに手を出したが、つまらなかった。今回も、それは変わらない。たまたま、カンにチャレンジしたら、ピーターさんが2週間前に取り上げていた。というだけの事だが、なんか、こういうの、オモシロくないかい?
Mahavishnu Orchestra-Dawn(このアルバムまた所有してみたい。182):::https://www.youtube.com/watch?v=99lPtlCc3Yg