グラハム・ボネット新譜(続)

昨日、グラハム語録のひとつを折角思い出したから記して置こう。忘れても記しておけば安心。「俺は歌詞を覚えるのが苦手(嫌いなんだ)」だったと思う。はぁそうだったのかぁ。俺はハッと思い出した。1984年の二度目の来日の模様を収めた「パワーライブ」で、歌唱中のグラハムは歌詞を忘れて一部「A・B・C・A・B・C」と発していたのだ。曲目は「スカイファイア」。この発言を吟味してみた。「そうかぁ、この人はメロディが先にありきで意識はメロディに集中してしまうたちなんだな」と思った。だから「歌詞というものは二の次みたいな感覚が抜けず、頭はメロディが支配する中、歌詞は飛んでしまうのではないか」と推測した。ビートルズといい、スティービー・ワンダーといい、グラハムが好きなアーティストは一級のメロディ・メーカーたちである点からもそう伺える。あるいは、何か他のことを一瞬考えて頭の中が真っ白になっちゃったか。ところでこれまた昨日、未見だったセイソクさんの番組をチェックした。9月25日放送分だったか、グラハムが登場した。新作についてコメントしていた。ハンディカメラ画像で、自身の自宅のような場所で撮られた感じ。正面を向いて「カヴァーした作品はオリジナルより良いと思う」と話していた。日本滞在のときに、インタビューすればよかったのにィ〜ん〜もう。この2枚組み新作について、セイソクさんの解説で「え?」と思ったのが、過去のグループからのカヴァーを選曲したのは、日本のレコード会社のオファーによるものだというのだ。セイソクさんは淡々と「凄いねぇ」という反応を示していたが、俺は「(先述したように)もっと他にあるじゃないのぉ〜」と悔いた。決定した経緯の詳細をもっと知りたいなぁ。なお、グラハムの最後のメッセージは「日本へ行ってライブをやるからね」だった。
Alcatrazz (3) Skyfire (Power Live 1984)(歌詞なんて誰だって忘れるものでしょう。大事なのはヴォイスです。ヴォイスの質に、魅せられ説得されるわけ。2664)::: https://www.youtube.com/watch?v=CBqD-w87Xm0