精神対話士ー1

去年の夏、福祉用具専門相談員資格の講習を受けた際「超高齢化社会の中にあって、今後は人のメンタルの部分がさらに重要視され、この分野のケアの需要が増すと私は思っています。臨床心理士の資格を取っておいた方が良い。介護業界でまだこの分野だけは従事者が少ない。こういう少ない層に今のうちなら皆さんも入れるチャンスがありますよ、お勧めします」とある講師が言った。各科目それぞれ講師が異なったが、この講師は僕は好きだった。話す視点も「ハッ」とさせられることが多々あり、わかりやすい説明にとても信用感を持った。僕は、この臨床心理士の資格を取ってみたい、と思い勇んだ。しかし、これを得るのは至難の技だと調べてわかった。自分にとっては壮絶な年数と金銭の投入を要求されるのだ。また勉強量も半端じゃなさそうで即刻怖気付いた。こうして簡単に諦めは付けられた僕だが最近ふと「心理カウンセラー」という言葉を耳にし、その資格を得る手段を調べる付け、これは自分のモノに出来そうだと見当を付けていた。メンタル面で人と接し成立が見込めるならそれを生業とする。臨床心理士というまで高レベルな資格でなくても良いではないかとの考えが浮上してきたわけだ。